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"Schadenfreude"
 Music and Lyrics by Robert Lopez and Jeff Marx

「他人の不運を眺める幸せ」


Schadenfreude- It's German for "happiness at the misfortune of others!"

 この内容をたった一語で表せるあたりは、Nickyが言うとおり"That is German!"といったところでしょうか。ただ、某ドラマの「他人の不幸は蜜の味」と違うところは、あくまで楽しんでいるのが「不運」であって「不幸」ではないところ。その意味では某ドラマのセリフの方がはるかに業が深い(蜜をなめ過ぎれば、自らに跳ね返ってくるわけで、その意味でも)。

GARY COLEMAN:
And when I see how sad you are
It sort of makes me...
Happy!

NICKY:
Happy?!
ゲイリー・コールマン:
君がどんなに
悲しんでいるのかを知ると
それが私を・・
幸せに!

ニッキー:
幸せに?!
 こういうやりかたはやっぱりパロディなんだよね。シナリオ全体はハッピーなんだけど、個々の歌詞はわりとラディカルだったり。そのギャップがまた面白いんだけども。

 最初はふさぎこんでいたニッキーだけど、ゲイリーと話しているうちにだんだん元気になってくる。ゲイリーの強さと優しさがよく現れた歌です。

Highlights


NICKY:
Watching a vegetarian being told she just ate chicken

GARY COLEMAN:
Or watching a frat boy realize just what he put his dick in!
ニッキー:
「チキンを食べてしまった」と悔やんでいるベジタリンの女性

ゲイリー・コールマン:
男性寮の少年が、自分のペニスをどこに入れているのか気づいた時

 ゲイリーの下品さここに極まれりといった歌詞。この後2人のかけあいは見事に韻を踏んでいるわけですが(それにしても"chicken"に"dick in!"とは)、このあたりは日本語にしちゃうと面白さ半減といったところでしょうか.。
GARY COLEMAN:
The world needs people like you and me who've been knocked around by fate.
'Cause when people see us, they don't want to be us, and that makes them feel great.
ゲイリー・コールマン
世界は私達のように、運命に打ちのめされた者を必要としている。
みんな私達を見て、「ああはなりたくない」と思い、だいぶ救われた気分になる。

 このくだりはゲイリーのモノローグという印象。実際に悲惨な状況にいる人間が、こういうような考え方ができるはずはないと思うけど、きっとゲイリーと一緒にいると、まあ、それもありかなと思えるんだろうね。