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"It sucks to be me"
 Music and Lyrics by Robert Lopez and Jeff Marx

「ぼくは負け犬」


サントラ2曲目のこの曲は言ってみれば登場人物の自己紹介。彼らの現状が歌われるわけなんだけど、みんな自分がミジメな状態だと思っている。登場人物たちはめいめいに自分の負け犬ぶりをアピールするんだけど、そうなると必然的に起こるのが負け犬のインフレ。初っ端から横綱級に登場願うわけにはいかない。優勝するのはもちろんトリをつとめるゲイリー・コールマン。歌の冒頭で己の人生を嘆いていたブライアンが、にこやかに "I feel better now"と言うのが可笑しい。

Highlights


KATE MONSTER
Whose life sucks more?
Brian's or mine?

NICKY AND ROD
Ours!
ケイト・モンスター
誰の人生がよりミジメだと思う?
ブライアンの、それとも私の?

ニック&ロッド
ぼくたちの人生!

ケイトに質問されて、今まで口論してた2人が仲良く「ぼくたちの」っていうのもどうかとは思いますが。 このあとの二人が同居を描写した16小節は、youtubeにアップされたどこかのTV映像と思われる動画の中では、カットされてました。冗長だし、特別面白いところでもないし。ただ、サントラのみでも成立させるためには、状況説明のためにも必要なところなんだろうね。
ALL
Is there anybody here
It doesn't suck to be?
It sucks to be me!
全員
この近くにミジメじゃない
やつはいないだろうね?
いればぼくはミジメになる

 このミュージカルのテーマの一つが「幸福感の相対性」。後で"Schadenfreude"にも出てくるけど、それがよく現れてるのがこの歌詞。